「もぎりよ今夜も有難う」 片桐 はいり
2011.03.17 Thursday
「わたしのマトカ」、「グアテマラの弟」など、ぐっとくるエッセイを書かれる片桐はいりさん。
第三弾「もぎりよ今夜も有難う」は、かつて片桐はいりさんがもぎり嬢をしていた銀座文化劇場(シネスイッチ銀座)の思い出と、各地に残るなつかしい映画館についてのエッセイです。
映画館の思い出をもつ人は幸せだと思います。現在のシネコンと映画館は映画を上映するという目的は同じでも、決定的に違う。
おそらく映画だけでなく「映画を観る場所」そのものが思い出に残るのが映画館なのだと思います。わたしの田舎にも小さな映画館があり、ガラス張りの売店に飾られたパンフレットやお菓子、ほこり臭いロビーの椅子、トイレに向かう廊下のほの暗さに怖かったこと、開場前の順番待ちのワクワク感…今でも思い出すことがあります。
そういった映画館では観た映画まで思い出すことができるのです。はいりさんの語る銀座文化劇場は、そんななつかしい映画館の匂いがします。
そしてわたしもはいりさんと同じく、場内飲食厳禁のミニシアターに腹を立てたクチです。物を食わんで観る映画館で何を見ろというのか!(# ゚Д゚)
今のシネコンは飲食自由ですが、クソでかくてまずいファストフードとくそまずい飲料で高い金をとるフードコートは未だに納得できません。
後半は、はいりさんが旅先で出会った映画館について書かれているのですが、シネコン全盛のおり、昭和の映画館というものは絶滅したものと思っていたら、案外まだ残っているらしいのです。役目を終えて撮影場所としてつかわれたり、まだまだ現役で活躍している映画館もあるんですね。
これはぜひ、訪ねてみなければ。
かつて、映画はただ見るだけじゃなく、映画を観る行為そのものがイベントでした。
ワクワクしながら並んだり、おいしいものを持ち込んだり。
そんな映画の楽しさを久しぶりに思い出しました。
今度映画を観るときは、シネコンじゃなく、映画館に見に行きたいです。
片桐はいりさん名エッセイ
・わたしのマトカ→
・グアテマラの弟→
レビューポータル「MONO-PORTAL」
第三弾「もぎりよ今夜も有難う」は、かつて片桐はいりさんがもぎり嬢をしていた銀座文化劇場(シネスイッチ銀座)の思い出と、各地に残るなつかしい映画館についてのエッセイです。
映画館の思い出
映画館の思い出をもつ人は幸せだと思います。現在のシネコンと映画館は映画を上映するという目的は同じでも、決定的に違う。
おそらく映画だけでなく「映画を観る場所」そのものが思い出に残るのが映画館なのだと思います。わたしの田舎にも小さな映画館があり、ガラス張りの売店に飾られたパンフレットやお菓子、ほこり臭いロビーの椅子、トイレに向かう廊下のほの暗さに怖かったこと、開場前の順番待ちのワクワク感…今でも思い出すことがあります。
そういった映画館では観た映画まで思い出すことができるのです。はいりさんの語る銀座文化劇場は、そんななつかしい映画館の匂いがします。
そしてわたしもはいりさんと同じく、場内飲食厳禁のミニシアターに腹を立てたクチです。物を食わんで観る映画館で何を見ろというのか!(# ゚Д゚)
今のシネコンは飲食自由ですが、クソでかくてまずいファストフードとくそまずい飲料で高い金をとるフードコートは未だに納得できません。
旅と映画館
後半は、はいりさんが旅先で出会った映画館について書かれているのですが、シネコン全盛のおり、昭和の映画館というものは絶滅したものと思っていたら、案外まだ残っているらしいのです。役目を終えて撮影場所としてつかわれたり、まだまだ現役で活躍している映画館もあるんですね。
これはぜひ、訪ねてみなければ。
かつて、映画はただ見るだけじゃなく、映画を観る行為そのものがイベントでした。
ワクワクしながら並んだり、おいしいものを持ち込んだり。
そんな映画の楽しさを久しぶりに思い出しました。
今度映画を観るときは、シネコンじゃなく、映画館に見に行きたいです。
片桐はいりさん名エッセイ
・わたしのマトカ→
・グアテマラの弟→
映画館のある風景 昭和30年代盛り場風土記・関東篇
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JUGEMテーマ:映画館で観た映画
レビューポータル「MONO-PORTAL」
随分前、日月さんがブログで読みたい本としてアップしていらっしゃるのをお見かけしていました。
懐かしいですね〜。シネコンにはシネコンの良さがあるけれど、あの昔の「映画を見に行く」というイベント感、良かったですよね〜。