「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」 万城目 学

2010.05.03 Monday

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    また新たなマキメワールドの誕生です。「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」は猫のマドレーヌ夫人と、その飼い主である小学校1年生のかのこちゃんの、ちょっと不思議な日常を描いた物語。今までの「鴨川ホルモー」や「鹿男」「プリンセス・トヨトミ」などの歴史をベースにしたものとは違って、ひたすら猫と女の子ののほほんとした生活が描かれています。

    とはいえ、そこはマキメさんのことなので、一筋縄ではいきません。この物語ではかのこちゃんとマドレーヌ夫人の日常が交互に描かれていて、一見接点がないように思えるんですが、物語が進むうちに、少しずつつながりが見えてきます。

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    かのこちゃんとマドレーヌ夫人 あらすじ


    マドレーヌ夫人は1年前の嵐の日、老犬・玄三郎が犬小屋にかくまってから、かのこちゃんのうちの飼い猫になりました。マドレーヌと玄三郎は、ふつう動物の種類がちがうと言葉が通じない(らしい)けれど、マドレーヌ夫人は玄三郎の言葉だけは理解できて、ふたりは「夫婦」として暮らすことになります。

    一方、小学校1年のかのこちゃんは、ある朝早く登校した教室で、鼻に親指を突っ込んで、ほかの指をひらひらさせている女の子・すずちゃんを見かけます。ひとめで「こやつはできる」と感じたかのこちゃんは、なんとかすずちゃんとお友達になろうと試みるのですが、なぜか避けられてしまいます。

    老犬・玄三郎の病気や、やっと仲良くなれたすずちゃんとの別れ。かのこちゃんにつらい出来事がやってくるのですが、そんなとき、マドレーヌ夫人がちょっとした奇跡を起こします。

    小学生の日常と猫の日常


    小学生の日常と猫の日常がとてもリアルに書かれていて、読みながら実際に小学生だった時のことを思い出したり、もし、自分が猫だったら、こんな視点からものが見れるのかと思ったり。マキメさんの描く世界は日常の横っちょにストンと「不思議」が収まっていて、読んでいてこんな世界もあるのじゃないかと思えるんです。

    かのこちゃんがお茶の茶柱をう○こで再現してよろこんでいるところなんて、ちょっと大人は眉をひそめるけれど実に小学生らしいですね。( ̄▽ ̄)

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    かのこちゃんのお父さんは「鹿男あをによし」の主人公(俺の一人称)で、かのこちゃんの名前はあの神の使いであるしゃべる鹿からもらったのそうです。

    そうなるとお母さんはイトちゃんかと思ったのですが、かのこちゃんからお父さんが鹿と話せると聞いた時に「お父さんがいうのなら本当じゃない?」と言っていましたので、たぶんイトちゃんではないんでしょうね。イトちゃんは鹿と話ができるから。どちらかと言うとドラマ版の藤原くんぽい気がします。

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    一風変わった神さまと、人との不思議な出会いを書いた『パーマネント神喜劇』にも、かのこちゃんが登場します。

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    万城目学作品感想
    鴨川ホルモー
    ホルモー六景
    鹿男あをによし
    プリンセス・トヨトミ
    ザ・万歩計
    ザ・万遊記
    パーマネント神喜劇

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    コメント
    こんにちは。TBありがとうございました。
    今までのマキメワールドとは違った雰囲気を堪能しました。
    かのこちゃんもマドレーヌ夫人もとっても素敵でした〜^^
    そして、マキメ作品を読んでいると嬉しいサプライズがとても良かったです。
    嬉しくなりました。
    • by 苗坊
    • 2010/05/14 6:18 PM
    苗坊さんへ
    今までは若者や大人向けの世界観でしたが、今回のお話はほんわかしてました。マキメ作品はすこしずつ世界観がリンクしているのがファンにとってはうれしいんですよね。( ̄ー ̄)
    • by 日月
    • 2010/05/15 9:12 PM
    日月さん☆こんばんは
    いやぁ、可愛くって、ロマンチックで、楽しい作品でした!
    万城目さんに、かのこちゃんが修学旅行で奈良へ行くなんてお話を書いてもらえないかしら?
    • by Roko
    • 2013/03/03 10:55 PM
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    • いつも読書人 
    • 2010/05/08 6:15 PM
    かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)クチコミを見る オススメ! かのこちゃんは小学一年生の元気な女の子。マドレーヌ夫人は外国語を話す優雅な猫。その毎日は、思いがけない出来事の連続で、不思議や驚きに充ち満ちている。 この本好き!です。
    • 苗坊の徒然日記
    • 2010/05/14 6:18 PM
    小一の「かのこちゃん」と「すずちゃん」が、とっても微笑ましいですね。
    • ポコアポコヤ
    • 2010/06/05 11:14 AM
    かのこちゃんは小学一年生の元気な女の子。マドレーヌ夫人は外国語を話す優雅な猫。その毎日は、思いがけない出来事の連続で、不思議や驚きに充ち満ちている。(「BOOK」データベースより)   万城目作品は、エッセイを除いて全て読んできていますが関西人で
    • マロンカフェ 〜のんびり読書〜
    • 2010/06/22 4:12 PM
    「鴨川ホルモー」や「プリンセス・トヨトミ」で、奇想天外な設定で笑わせたり、呆れさせたりしてくれた著者の次なる作品は、ほのぼのとしてちょっと切ないファンタジーだった。タイトルになっている、かのこちゃんは小学校1年生の女の子、マドレーヌ夫人は外国語を話す
    • 本読みな暮らし
    • 2010/07/07 11:05 AM
    かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)(2010/01/27)万城目 学商品詳細を見る 半年前、ふらりと家にやってきたアカトラの猫に、「マドレーヌ」と名前をつけた女の子は、六年前、お父さんとお母さ...
    • しんちゃんの買い物帳
    • 2010/11/18 2:34 PM
    ★★★★★ 猫のマドレーヌと犬の玄三郎、かのこちゃん他の楽しい(?)日々。 マドレーヌ夫人とは、なんとニャンコのことだ。 初めは何かこう貴婦人かと思っていたよ。 でも、マドレーヌ夫人猫会ではやはり貴婦人です。 ある雷の鳴るときに老犬玄三郎の小屋に入ってき
    • クラムボンの蹄
    • 2011/03/10 9:42 AM
    小説「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」を読みました。 著書は 万城目 学 小学1年生のかのこちゃんと猫のマドレーヌのお話 読みやすく 優しい そんな印象 児童文学みたいだね いつもの万城目作品を期待すると 肩を落とすかも 大きな事件もなく ゆっくりと とはいえ
    • 笑う学生の生活
    • 2011/03/20 5:41 PM
    かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)posted with am
    • Roko's Favorite Things
    • 2013/03/03 10:44 PM
    JUGEMテーマ:読書感想文    犬と夫婦になる猫というだけでも珍しいのに   猫股となり主人や飼い主に恩返しをするマドレーヌ。   流石に貴婦人のような名前に相応しい行動です。   プールに
    • こみち
    • 2013/11/03 10:29 AM
     万城目学の「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」(ちくまプリマー新書)。  かのこちゃんは小学1年生の女の子だ。そしてマドレーヌ夫人は、かのこちゃんの家の飼い猫である ...
    • 本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館]
    • 2014/03/23 8:42 PM
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