2018.05.18 Friday

[舞台感想]演劇集団キャラメルボックス 無伴奏ソナタ2018 東京公演

4年ぶりの再再演となった演劇集団キャラメルボックスの「無伴奏ソナタ」。キャラメルボックスにとっても、そして私たち観客にとっても大事な演目です。

内容も知っているのに、やっぱりラストは号泣。舞台は難しくてわからないと思っている人にも見てもらいたい舞台です。

無伴奏ソナタあらすじ


近未来のアメリカ。そこでは人間の適性を判断するシステムによって人生が決まる。クリスチャンは赤ん坊の頃受けたテストで音楽の天才性を認められ「メイカー」となる。

2歳で親と別れたクリスチャンは世間との接触を禁じられ、森に住み自然を教師に音楽を作り続けていた。
ある時、一人の男が彼に音楽を手渡した。バッハという男の音楽を。その日から彼の運命は大きく動いていく…。

音楽の天才クリスチャンが音楽を禁じられてしまう悲劇と、彼を取り巻く人々の人間模様が描かれます。

2014年無伴奏ソナタ公演映像。

こちらはDVD。

 



原作はSF小説


原作はアメリカのSF作家オースン・スコット・カード。敬虔なクリスチャンでもある彼の小説は、キリスト教の試練や赦しの思想が描かれているため、SFが苦手な方にも読みやすいと思います。

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前回公演との相違点


あくまで私個人の感想です。前回2014年のクリスチャンはまだあどけなさが残る少年のような印象でした。無邪気に音楽をつくり、それ以外には残酷なほど興味をもたないような。だけど今回のクリスチャンは、少年のような無邪気さを持ちつつも、もうすこし成長した青年のような印象を持ちました。

禁じられているバッハの音楽に苦悩する姿や、禁を破ってからやがて訪れる罰を静かに受け入れる寛容さは、成熟した人間味を感じさせました。これは、主演の多田直人さんがさまざまな舞台に出演し培ってきた経験が上乗せされた結果なのかもしれません(あくまで感想です)

少しネタバレになりますが、ラスト近くのあの声、かすかな声なのに、私のいた後ろの客席にも声が届くんです。本当にすごいわ…。


大好きなことを禁じられたら


法を破ったことで政府の人間(ウォッチャー)に音楽を取り上げられたクリスチャン。別の仕事についても、どんな罰を与えられても、どうしても音楽から離れることができなかった。
それはきっと、音楽は彼の一部だったから。

架空の話、舞台の話…と考えずに、もし自分が好きなことを禁じられたら、あるいは自分の好きなアーティストが音楽を禁じられたら…そう考えるとこの残酷さが身近に感じられるのではないでしょうか。

政府の人間がクリスチャンに罰を与えるたび「法はあなたがたを幸せにするものです。」と繰り返すのが恐ろしかった。アフタートークで「初演のときよりも、さまざまな法律が決められ私達の生活を縛っている」というお話をされていましたが、果たしてほかから与えられた秩序が、個人の幸せをすべて管理できるのか…考えさせられました。

2016.02.23 Tuesday

[舞台感想]なるべくネタバレ無し 劇団OOPARTS vol.3「HAUNTED HOUSE」

水曜どうでしょうのミスターこと、鈴井貴之さんが立ち上げた劇団OOPARTS。3回めの公演となる『HAUNTED HOUSE』をみてきました。

前回の『SHIP IN A BOTTLE』は、かなり暗い話だったので(笑いどころはたくさんありましたが)、お化け屋敷だから、ホラーなのか…?と気構えて会場に入ったら、始まる前からものすごいサプライズが!Σ(´゚д゚`) これには、ほんと、驚きました。

まさに、遊園地のお化け屋敷状態ww そんな興奮の残る中で舞台が始まる。この導入、かっこよかったな。知らぬ間に引きこまれていきました。



「HAUNTED HOUSE」あらすじ


さびれたお化け屋敷でドラキュラ、落ち武者、お岩さん、ゾンビにキョンシー、ろくろっ首が今日も客を脅かそうとするものの、すっかり飽きられ、客足が遠のいている。社長(フランケン役)は、なんとか存続を図ろうとするものの、成果はでず、社員のドラさんとお岩さんは、やる気のないバイトのゾンビ、キョンシーともめていてまとまらない。

そんな時、ある少女が「ここで働かせてください。」とやってくる。根負けした社長はその少女を雇うことにすると、彼女の活躍でおばけたちも結束し、新しいアイデアでお化け屋敷をオープンすることになるのだが…。

個性的なキャスティング


今回も、藤やんが大活躍でした。また穴に落ちてるしww 物語でも、平家の落武者として、結構重要な役どころでした。勾玉をオカリナに見立てて吹くシーンでは、水曜どうでしょうのオープニング曲を披露してましたww

引っ込み思案の(でもいろいろある)ろくろっ首は上地春奈さん。「ドラマ新解釈日本史」でムロツヨシさん、シソンヌたちと面白いドラマつくってた女優さん。今回も笑わせてもらいました。

いつも元気な森崎リーダー。みんなのまとめ役の社長兼フランケン。フランケンのせいで、大きなお顔がさらに大きくww。恐妻家のドラキュラ(ドラさん)役の鈴井さん。髪切ってオバマみたい、と言われていましたが、どっちかというとタコ八郎みたいだった…。

キャラメルボックスからは多田直人さん。キャラメルボックスから離れてどうしているのかとおもいきや、すごく楽しそうに演じていて、キャラメルファンとして嬉しかった。そういえば彼も北海道出身ですね。

面白い、とにかく笑える舞台なのですが、そこはミスター、笑える中にも人間の恨みだったり、悲しみだったりを、笑いの中にうまく落とし込んでいて、それがお饅頭の塩みたいに、全体を引き締めているのです。

劇団オーパーツ・HAUNTED HOUSE



SHIP IN A BOTTLE感想

レビューポータル「MONO-PORTAL」

2015.03.27 Friday

[舞台鑑賞]演劇集団キャラメルボックス「クロノス」

「吹原、お前は大バカ野郎だ!」

これは、劇中、吹原の上司であり、タイムマシクロノスの研究者である野方浩市のセリフです。

でも、そんな大バカで一途な思いが、周りの人々を動かし、時の神・クロノスすらも圧倒していきます。

キャラメルボックス30週年を飾った「クロノス」は、愛する人の幸せのため、人生を賭けて何度も過去へ飛ぶ、大バカで愚直なひとりの男の物語です。

「クロノス」あらすじ


物質を過去へ運ぶ機械・クロノス・ジョウンター。
時空間を圧縮して過去へ飛ばすこの機械は、一度過去へ飛ばされると、反作用によって遠く未来へはじきとばされてしまう。それも、回数を経るごとに遠くの未来へ。

吹原和彦は、高校時代から想いを寄せていた、蕗久美子と再会し、かつての思いを募らせるものの、彼女は不慮の事故で帰らぬ人に。久美子をなんとか助けたい吹原は、周りの反対を押し切ってクロノスを動かし、事故の前の時間に飛ぶが、邪魔が入って助けることができなかった。

それでも、彼は何度も過去に向かう。愛する人を救うために。

ネタバレ感想


今回、9年ぶりの再演となったわけですが、私の大好きな名コンビ、畑中智行さんと、実川さんが共演ときき、もう、始まる前からちょっとほろりとし、始まりのダンスで涙、畑中さん演じる吹原の純粋で不器用な思いが伝わってきてまた涙、ラストシーンはもう号泣でした。

久美子も、吹原必死の思いに打たれて「あなたが戻ってくるまで、待っています」と伝えます。急激な時間の流れの中の、ほんのひと時の愛。でもそれだけで吹原は満足なんでしょうね。きっと。

吹原は劇中、久美子に幸せになってほしいと願いますが、でも、久美子が幸せになる世界には、吹原さん、あなたがいなくちゃダメなのですよ…゜・(*ノД`*)・゜・

私は、物語の後、クロノスが根負けして、吹原を戻してくれるのではないかと、密かに願っています。


隣のシアターカフェでは、劇団のマスコット「みき丸」のパンが販売され、「クロノス」コースターがもらえます♪
キャラメルボックス公認キャラ「みき丸」のパン


せっかくなので、物語の重要なアイテムであるカエルのブローチを、帯留め風にして劇場へ。
キャラメルボックスの売店のスタッフさんに気づいてもらえて、うれしかったなー(*´∀`*)

クロノスジョウンターの重要アイテムカエルのブローチ

原作は梶尾真治さんの「クロノスジョウンターの伝説」。2019年声優の下野紘さん主演で映画化。

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2015.03.21 Saturday

[舞台鑑賞] キャラメルボックスというタイムマシン 「クロノス・パスファインダー」

キャラメルボックス30周年を飾る公演として、新たに書き起こされたクロノス・パスファインダー。この舞台をみて、なぜ、30周年最初のモチーフが、タイムマシンものである「クロノスジョウンター」でなければかったか、その答えがわかったような気がします。

クロノス・パスファインダーあらすじ


笠岡光春は研究者として行き詰まりを感じ、妻にもにげられ、アル中寸前の状態だった。そんな彼に、上司の吉本とクロノスジョウンター開発責任者である野方に、クロノスで過去へ飛ぶ実験協力を依頼される。

笠岡は行き先を23年前に指定し、当時大学院生だった兄、秋路に会いに行くことにした。しかし過去へ飛んだ瞬間、笠岡は少女と正面衝突してしまう。

リンと名のるその少女は、自分は記憶喪失なので一緒に家を探して欲しいと笠岡に依頼する。自分を弟と信じないままの兄・秋路とともに、笠岡はリンの家をさがすことになったのだが…。

ここからはがっつりネタバレ


パスファインダーを観て驚いたのは、劇中にはキャラメルボックスが「過去」に上演してきた芝居が劇中劇として演じられたり、舞台上のエピソードが、散りばめられていました。

それは、観客へ向けての、キャラメルボックスからのプレゼントだったのだと思います。

だから、「過去」に戻るタイムマシン、クロノスが必要だったのではないでしょうか。

笠岡の兄が演じた劇中劇は、「また逢おうと竜馬は言った」ですし、セリフの中には「ヒトミ」の舞台となった下田あじさいホテルの名前が出てきます。ファン歴の短い私では、これしか見つけられなかったのですが、昔からのファンならもっとたくさんのエピソードを見つけられたのでしょうね。

そして物語の鍵となる笠岡とリンの関係そのものが、クロノスシリーズの「ミス・ダンデライオン」へのオマージュとなっています。(たぶん)


キャラメルボックスというタイムマシン


こうして、過去の公演内容が散りばめられたパスファインダーをみるうち、私は、キャラメルボックスもまた、タイムマシンではないかと思うようになりました。

私ね、タイムマシンて人間や人間が創りだすもの、そのものがじゃないかと思うことがあるのです。時を重ねるごとに知識や経験が蓄積されていって、それを後世に託すことができる。

実際に過去や未来に飛ぶことはできないけれど、過去を見つめ直して、今を懸命に生きて、未来を変えられる。キャラメルボックスはそんな集団なのだと思うんですよ。

サンシャイン劇場横のシアターカフェでは、劇団とマスコット、みき丸のどら焼きが味わえ、クロノスとパスファインダーのコースターがもらえます。


ちょっと色が濃い、ね…
岡田達也さんが印刷されたコースターとみき丸どらやき

30週年にあたり、キャラメルボックスのマスコット、みき丸も正装でお出迎えしてくれてます。
キャラメルボックスのマスコット、みき丸

梶尾真治さんの原作「クロノス・ジョウンターの伝説」、単行本には、舞台で使われたのクロノスジョウンターが描かれています。これがまた、かっこいいんだ。

クロノス・ジョウンターは2019年声優の下野紘さん主演で映画化。

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2014.11.05 Wednesday

[舞台感想] OOPARTSプロジェクト 「SHIP IN A BOTTLE」 東京公演

鈴井貴之プロデュース「SHIP IN A BOTTLE」(東京グローブ座)を観てきました。いやー、個性がはみ出すほどの豪華な俳優陣、迫力の演出、そして笑いあり、恐怖あり、社会風刺ありの、超豪華鍋のようなお芝居でした。

「SHIP IN A BOTTLE」あらすじ


南太平洋上で展開するマグロ漁船は、刑務所での受刑者増加問題を解決すべく、つくられた海上刑務所。受刑者たちは刑が終わるまで陸に戻ることはできない。

しかし、嵐が船を襲い、船長が荒海に投げ出され、機関士もいなくなってしまう。座標も船の動かし方もわからないまま受刑者たちは取り残されてしまうのだが…


恐ろしく個性的な俳優陣の演劇鍋


鈴井さんを筆頭に、独特な面白さのヨーロッパ企画、若手実力俳優集団D-BOYS、そしてキャラメルボックスという、演劇界で超有名どころから俳優陣を引っ張ってきたほか、なんといってもこの演劇鍋の隠し味というか、隠れてないスパイスとして、水曜どうでしょうのディレクター、藤やんこと藤村さんが俳優として出演されています。

チラシに各役者名と所属劇団が描かれているのに、藤やんだけ(北海道テレビ)って…(*´艸`*)

D-BOYSの三津谷くんは、中性的で端正な顔立ちのため、存在感半端ないバケモノ役者たち(いい意味で!)の中で大丈夫かしら?と思ったら、あのバケモノ集団に馴染んで、物語を引っ張っる役どころを見事に演じておりました。

キャラメルボックスの大内さんも、キャラメルボックスでは見れない顔を出してきたし、ヨーロッパ企画の石田さんの女装が案外ハマっておりました。(*´∀`*)

そして、鈴井さんはカッコ良かった。水曜どうでしょうでは、もくもくと前へ行きすぎて時には画面見きれる感じなのに、舞台上だと恐ろしいほどの存在感が際立っておりました。


「SHIP IN A BOTTLE」の背景


物語が進むうちに、この船に集められた受刑者たち、乗船者たちの過去が語られ、やがて全員が恐ろしい陰謀に巻き込まれていることを気付かされます。

鈴井さんが演じた片言の外国人機関士の語る真相にじわじわと恐怖がこみあげてきます。なんかこう、目に見えない大きいチカラでギュッと圧を掛けられる、そんな感じがします。

受刑者の増加による刑務所不足も、船に積まれているモノも、現実の社会でありえる話なので、余計にぞっとするんですね。そのギュッとした怖さって、鈴井さんが前に作った映画「river」に共通するところがあるかも。


藤やんにはじまり、藤やんに終わる


一緒に観に行った水曜どうでしょうファンの友人と「藤やんはちゃんと演技ができるのかしら…?」と半ば親戚のおじちゃんがのど自慢に出るかのような心配をしていたのですが、いや、すごいです。ちゃんと演技をしていいました!Σ(゚∀゚;)当たり前といえば当たり前なんですが(^^;) 

でもちゃんと、悲しみとか真剣さとかちゃんと伝わる演技をしてらっしゃってびっくり。将来的には大泉さんのライバルになりそうな勢いですね。そして、大泉さんから「役者気取り」とか言われそうwww

そして、カーテンコールでは、テンション上がりすぎちゃったのか、舞台セット(足場悪いのに)を駆けまわり、最後は舞台後ろから飛び降りるというパフォーマンスをみせてくれましたよ。

JUGEMテーマ:演劇・舞台


劇団OOPARTS vol.3「HAUNTED HOUSE」→

2014.10.13 Monday

[舞台感想]演劇集団キャラメルボックス 無伴奏ソナタ2014 東京公演

演劇集団キャラメルボックスの名作「無伴奏ソナタ」2014年東京公演の千秋楽を観てきました。言葉の拙い私の文章ではこの舞台の素晴らしさを伝えることは難しいでしょう。でも伝えずにはいられません。人間の喜びと愛がつまった物語でした。

2018年公演感想はこちら→

前回2012年公演のDVD
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無伴奏ソナタあらすじ


人間の適性を判断するシステムによって、人生が決まる世界。クリスチャンは赤ん坊の頃受けたテストで音楽の天才性を認められ「メイカー」となる。

2歳で親と別れたクリスチャンは世間との接触を禁じられ、森に住み自然を教師に音楽を作り続けていた。ある時、ある男が彼に音楽を手渡した。バッハという男の音楽を。その日から彼の運命は大きく動いていく…。

苦難の果ての福音


禁止されていたバッハの音楽を聞いたことで監視者「ウォッチャー」から音楽と関わることを禁止され、別の仕事につくことになるクリスチャン。ここから彼の苦難が始まります。
ジョーのバーでは抗えずにピアノを引いてしまい、指を切断され、次の道路工事現場でも、歌を歌ったことで声を奪われてしまう。

でも、その苦難の果てにクリスチャンは小さな複音を手にすることになります。

福音とは、キリスト教の用語で「よい知らせ」を意味します。クリスチャンの人生はまさにその福音を求める旅だったのではないかと思うのです。

音楽の愛、人の愛


音楽の天才クリスチャン、その才能は「神に愛された」と評されました。けれど、それは彼がメイカーだったからではないと思うんです。

クリスチャンの将来を思い、泣く泣く手放した両親、クリスチャンを守ろうとして苦悩する家政婦オリヴィアと管理官ポール、歌う楽しさを教えてくれた仲間たち。シュガーの歌を歌い継いだ名も無き人たち…音楽を通じ、彼は愛されていたんだ。きっと。

特に「第三楽章」工事現場のシーンが素晴らしかったんです。素朴で明るい仲間たちによって、明るさを取り戻していくクリスチャン。みんなで歌うときのクリスチャンの嬉しそうな顔。彼の作った「シュガーの歌」これは労働者の歌であり、愛と悲しみ「すべてがわかっている」から人々の心をうって、あっという間に広まっていきました。

そして実は、彼に苦難を与えるウォッチャーこそが、一番彼のことをわかっていて、幸せを望んでいたことがわかります。

文学座の石橋徹郎さんの、抑えた演技が素晴らしかった。
そしてクリスチャン役の多田直人さん。クリスチャンそのものでした。彼の苦悩と苦痛、そして喜びをすべて表してくれた。最後に板の上に落ちた大粒の涙の跡…。今思い出しても涙が出ます。
脇を固めるキャラメルボックスのメンバーたちもほんとうに素敵で、誰一人欠けても、この物語は成立しなかったと思います。

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会場で起こった奇跡(ネタバレ)


通常、観客が舞台に参加していいのは、笑い声だけです。前説でもそこのところがきちんといわれています。

でも、ラスト近く、クリスチャンの前に、彼の愛する人たちが現れ、喝采を送るシーンで、自然に、観客席からも大きな拍手が起こりました。まるでそうするのが自然で、当たり前であるように。

舞台と観客が板の上と下の結界を超えて、1つになった瞬間でした。



演劇動画配信サービス「観劇三昧」では、過去のキャラメルボックス公演映像が視聴できます。


原作はSF作家オースン・スコット・カードの短編「無伴奏ソナタ」


JUGEMテーマ:演劇・舞台

2014.09.23 Tuesday

[舞台感想] ヒストリーボーイズ

「諸君、人生を学ぶゲームを始めよう。誰か、どこか、いつかのために」

80年代、イギリス。オックスフォード、ケンブリッジの歴史学科を受験する高校生と教師たちの濃厚な物語「ヒストリーボーイズ」を観てきました。

「ヒストリーボーイズ」あらすじ


名門大学の歴史学科を受験するヒストリーボーイズたちには、2人の教師がいた。詩や教養(時には下品なものも)を教え、生徒との距離が近いヘクターと、歴史の基礎を教え、生徒から慕われるリントット。
そこへケンブリッジ卒の新任教師アーウィンが赴任してくる。

アーウィンの歴史授業は一風変わっており、時に「真実はどうでもいい」とさえ言い放つ。今までにない斬新な教育に、生徒たちは戸惑いつつもアーウィンの授業に夢中になっていく。


ヒストリーボーイズポスター


観客をも巻き込む、最高の授業



ヒストリーボーイズを観て真っ先に感じたこと。それは単純に、この授業を受けみたい。ということでした。それくらい、楽しいのです。この授業は。

実際、アーウィン先生の講義のシーンでは、手を上げて講義に参加したくなるのをぐっとこらえるくらい、観客も授業に参加している感覚に陥りました。

ヘクター先生のポルノ授業(売春宿の場面をフランス語で行う)も楽しかったなあ。下ネタへのエネルギーは万国共通だもの、そりゃフランス語達者になるよね(*´∀`*)

高校生という多感な時期に、こんな最高の授業が受けられるヒストリーボーイズたちが本当にうらやましい。

知識のバトン


ヘクター先生の「自分が受け取った荷物を次の人に渡せ」というセリフが好きです。
教育や知識は自分だけのものではなく、学んだことを、どんな形であれ、次の世代へ渡していく義務がある。
これが、ヒストリーボーイズのテーマのひとつなのではないかと。

私の好きな小説「獣の奏者」でも、「(知の)松明を次へ渡していく」という表現があります。

それこそが教育であり、それには教師と生徒の間に信頼関係がなくては成し得ないのではないかと思うのです。



教師たち、生徒たち


ヒストリーボーイズは、歴史の授業とともに、教師と生徒との人間模様が描かれていきます。頭脳明晰で美しく単純明快なデイキン、そんなデイキンに憧れるポズナー、生徒たちに影響を与えたいと願うヘクター先生。授業での大胆さと、繊細な神経を合わせ持つアーウィン、語り部として輪の中にいながらも俯瞰した視点をもつスクリップス。

みなそれぞれ、葛藤や悩みを抱えていて、それらが関わりあって複雑で人間模様が繰り広げられます。
教師たちは不完全で、生徒たちはそんな教師たちのすべてを知ろうとする…。一筋縄ではいかない濃厚な関係。


奇跡のような配役


若手もベテランも、それぞれが役にぴたりとハマって、素晴らしい空間を作り上げてくれました。

アーウィン役の中村倫也さん、アーウィンは喜怒哀楽が少ないタイプの人間なのですが、さりげない表情や声のトーンひとつひとつが、アーウィンのその時の心情が伝わってきました。すごかった、もうそれ以上、どういったらわからないくらい、素敵だった。

内向的で悩み多きユダヤ人少年・ポズナーを演じた太賀さん。デイキンへの禁じられた思いを持て余し、迷う姿がいじらしい。ソロパートの歌の美しさに聴き惚れました。

この物語の語り部で、彼らに起こる出来事をニュートラルに見つめることのできる作家志望のスクリップス。演じる橋本淳さん、難しいピアノ演奏を、ただ演奏するだけじゃなくて、おそらく教会のピアノに慣れ親しんだスクリップスのピアノ演奏として演奏を演じているというか。彼の役に対する貪欲なまでの表現力に毎回感動させられます。かといって個性を突出させるのではなく、場になじむ。

サッカーで例えるならデイキンやポズナーなど、相手に応じてオーダーメイドで正確なパスをだすことができる存在だと思うのです。

ヒストリーボーイズはグッズも充実してました。イラスト入りノートやキャラクター別靴下(これは売り切れ…)、ヘクター先生の蝶ネクタイをあしらったバッジなど。普段づかいのできるグッズはいいですね。(*´∀`*)バッジは着物の帯留めにしてみました。

ヒストリーボーイズバッジ

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2014.08.26 Tuesday

[舞台感想] 演劇集団キャラメルボックス 『TRUTH』

演劇集団キャラメルボックス初の悲劇「TRUTH」を観ました。圧倒されました。

再再演の今回はキャストががらっと変わったのですが、今回はじめてTRUTHを観て、再再演までされた理由が、なんとなくわかったような気がします。「物語の力」、殺陣、役者さんたちの演技、みんなみんな素晴らしい舞台でした。

「TRUTH」あらすじ


幕末、信州上田藩の若き藩士、野村弦次郎は仲間の隼助が作った改造銃が暴発し、聴力を失ってしまう。弦次郎は国元へ戻る前に倒幕に反対する藩の重臣・横溝を暗殺すべく、仲間の鏡吾とともに向かうのだが…。


それぞれの「TRUTH」


「TRUTH」を観て思ったこと。それは、彼らのTRUTH(誠の心)は私欲ではなく、大事な人のために向けられている、ということです。

将来を絶たれた弦次郎は、愛する人・初音を親友の英之助に託し、英之助は(おそらく、弦次郎と初音の思いを知りつつ)親友のために初音を幸せにすると誓う。
美緒は傷ついた弦次郎を守り抜こうとし、初音は英之助を切った弦次郎のことを信じ抜こうとする。

他の人々も、藩や家族、そして過去の大切な人たちのために、おのれのTRUTHを貫こうとします。その純粋で真っ直ぐな思いは、観客の心を貫いていきました。


笑い!


悲劇とはいえそこはキャラメルボックス、笑いがふんだんに散りばめられています。仲間たちのドタバタや弦次郎と英之助の息のあったやりとりなど、笑いどころがたくさんありました。

特に虎太郎の奥さん、ふじさんが素晴らしかった。岡内美喜子さんのコメディエンヌっぷりが炸裂してました。
虎太郎を手のひらで転がしつつ、仲間たちにも遠慮のない言動で彼女の行く処常に笑いが巻き起こりました。

月信和尚役の筒井さん。「喝ぁぁぁぁっ!!」って言葉がこんなに似合う人いないわwww 勢いと目力が炸裂www。

英之助役の三浦さん。仲間内では近藤勇ポジションなのに、惚れた女性の前では語尾が「でしゅ」になっちゃう可愛らしさったら…(*´艸`*)。虎太郎がふじさんにやりこめれて英之助に助けを求めた時、すかさず「俺は負けるとわかっている戦いはせん!」と言い切る潔さに爆笑ww。

結局『TRUTH』の最強は英之助でも鏡吾でもなく、ふじさんに決定ですね。


命のやりとり


演劇は架空の世界ではあるのですが、「TRUTH」の舞台上には確かに、幕末を生きた青年たちが戦っていました。

1度目は最前列でしたが、ほんの数メートル隔てた向こう側では、彼らは、本当に、命のやりとりをしてるのだと、その思いがビシビシと伝わってきたのです。彼らの悲しみや怒りが、伝わってきて、心がヒリヒリと締め付けられました。

剣術の師匠・帆平先生役でご出演されたアクションクラブの武田浩二さんの殺陣が、もう素晴らしくて!あんなに迫力のある殺陣は初めてでした。登場人物たちが切られると、本当に切られたんじゃないかと思うくらい。
スピード感と動きの美しさも絶妙でした。

また武田さんの帆平先生、剣術ももちろんですが、妹役の林貴子さんとのコメディシーンも最高でした。

畑中さん…!


ああもう、好きだ、惚れた。主演の弦次郎を演じた畑中智行さんがほんともう、素晴らしかった。以前上演された「トリツカレ男」以来、好きな役者さんではあったのですが、今回の『TRUTH』では「好き」なんかじゃ追いつかない、もう「惚れた」って感じで、畑中弦次郎に心を奪われていきました。

同時上演の「涙を数える」の登場人物・明一郎が無邪気な強い光だとしたら、弦次郎は陽だまりのような温かさがをもつ存在でした。でもそれは鏡吾にとっては眩しすぎたのでしょうね…

弦次郎役の畑中さんと、英之助役の三浦さんて、身長差(体格差も)あるのだろうけど、舞台上では、その差がまったく感じられないんです。畑中さんは、舞台の上で、とても大きく映える役者さんだなあと。

太刀筋はまっすぐに、迷いがなく、過酷な状況でも前をむこうとするひたむきさ、初音さんへの愛、英之助への思い、ラストシーンのむせび泣き、あの表情を見ちゃったら、そりゃ惚れちゃうって。


前回、前々回の弦次郎役は、岡田達也さん、鏡吾は上川隆也さん。こちらのTRUTHも観たい…(;´Д`)
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2014.08.18 Monday

[舞台感想] 演劇集団キャラメルボックス 『涙を数える』

演劇集団キャラメルボックス『涙を数える』を観てきました。『涙を数える』はキャラメルボックスの名作時代劇『TRUTH』の登場人物・鏡吾の9年前の物語。

『涙を数える』あらすじ


長谷川鏡吾は勘定方の父が過去に不正で罰せられたため、貧乏生活を敷いられ、道場にも通えず一人剣のけいこに励む。そんな鏡吾に、昔と変わらず友として接してくれる明一郎。しかし、鏡吾はそんな明一郎に対して素直になれない。

やがて、明一郎がそりの合わなかった父親を切り、上田藩を出奔する。追っ手の南条から明一郎捕縛の補佐として雇われた鏡吾は、江戸屋敷詰の藩士・大佛とともに、明一郎の妹・樹雨が務める江戸屋敷で明一郎の行方をつかもうとするのだが…。

お日さまのような明一郎、月のような鏡吾


辻本祐樹さん演じる明一郎が舞台に出てくると、舞台がぱあっと明るくなるようでした。(決して照明だけではなく)明るく、屈託がなく、素直な明一郎。そんな明一郎に感謝も友情も感じているけれど、反発してしまう鏡吾。それはまるでお日さまと月のよう。

お日さまが明るすぎると、眩しくて目をそらさずにはいられなくなる。月は所詮、お日さまの光でしか輝けない…。

そんな鏡吾の屈折した思いは枷のように彼に重くのしかかってくる。そんな「重さ」が、観ている観客にも伝わってくるようでした。

そういえば、「鏡」も月も、光を反射するモノですね。そして、南条さんの名前の「朔」は新月(闇)を表す。登場人物たちの名が、物語を表しているのですね。


『涙を数える』笑いのパート


『涙を数える』は悲劇ではありますが、そこはキャラメルボックス、笑いパートもたくさん。ただ、笑いが多いほど、後の悲劇がジワジワ効いてくるのですが…。

『涙を数える』笑いのツボは、確実に何人か殺っている目をした岡田さん演じる南条さんに対し、てへぺろ♪(*ノω・*)な感じで受け流す池岡くん演じる大佛さんと、それをどう受け止めたらいいかわからず、間に入っていけない多田鏡吾。その絶妙なバランスがいいんです。

『TRUTH』がセリフとアクションによる正統派コントだとしたら、『涙を数える』はジワジワ来るシュールっぽい笑いですかね。芸人で言ったら東京03とラバーガールかなあ?笑いの表現ひとつとっても、『TRUTH』との違いが際立っていて、両方見比べるのがとても楽しかったです。

『涙を数える』の女性たち。『TRUTH』との違い


『涙を数える』は『TRUTH』とともに男性たちの物語ですが、脇を固める女優陣も素晴らしく、彼女たちがいたからこそ、男たちはきっと、安心して戦えるんだと思います。

ヒロイン像もそれぞれ違い、初音さんは相手を信じ抜いだけど、『涙を数える』の樹雨さんは鏡吾を信じきることができなかった。初音さんのが愛だとしたら、樹雨さんのは憧れレベルだったんじゃないかと。

その違いが、それぞれの主人公たちの命運を分けているように感じました。


鏡吾のTRUTH


『TRUTH』を観た時、登場人物のTRUTHは私欲ではなく、大事な相手への思いだと感じたけど、鏡吾のTRUTHは父親だけでなく、明一郎へものでもあるのでしょう。

お前の望みは、俺の望みだ。」と明一郎が遺した言葉。鏡吾はその言葉だけを胸に、自らのTRUTHを、あえて9年前に置いてきた、そんな気がしました…。


カーテンコール


大佛役の池田くん、多田さんの後ろでウインクしたりしてお客さんを笑わせてました。
それを多田さんが「なんですか!真面目な話してんのに!」とキレてみるwww→私を含め、客が池田くんを指さすwww→多田さん振り向く→池田くん♪〜(´ε` )→会場爆笑

と、最後まで狂言回しの役回りを演じてくれましたよ。

どす黒い(肌じゃなくて)悪役を演じていた岡田達也さんが、いきなりあかるく話しかけてこられて、そのギャップに萌えたりして、すてきなカーテンコールでした。www

2005年版『TRUTH』では上川隆也さんが鏡吾を演じていました。
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演劇集団キャラメルボックス舞台感想


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2014.07.22 Tuesday

[舞台感想] フランダースの負け犬 なかやざき(ネタバレあり)

劇団・柿食う客代表であり、演出家・中屋敷法仁と、演劇・ミュージカルなど、様々な分野で活躍する稀代の俳優、矢崎広。この二人の間の信頼と愛を知るものは、2人のことを、こう呼ぶ。「相思相愛」と…。

そんな「相思相愛」の2人が演劇ユニットを旗揚げ。その名は「なかやざき」。その第一回公演「フランダースの負け犬」を観てきました。

舞台冒頭、みんなが黒シャツ、サスペンダー姿に犬耳で登場!いやもうかわいいのなんの…(*´ω`*) そのなかでも座長である矢崎広さんは光り輝いておりましたわ…。

フランダースの負け犬 物語


第一次世界大戦より少し前。才能あふれる若きドイツ将校・ヒュンケルが同室となったのは、ダメ男・バラックだった。上層部のコネで入営したバラックを、自らの出世のために鍛え上げようとするヒュンケル。

やがて二人の間には友情が芽生えるものの、第一次世界大戦が始まり、ふたりは戦場へと向かうのだが…

若手俳優さんたちの熱演


座長である矢崎広さん。演技もそうですが、所作や立ち姿、その全てが美しいんです。美しくて弱くて哀れ。そんなヒュンケルの姿が客をぐっと掴んで離さない。凄い役者さんですわ。

矢崎さんの相手、バラック役の宮下くん。最初はバラックのアホさ加減に呆れるほどだったのが、物語が進むうち、バラックの「バカ」がつくほどの純真さにどんどん惹かれていきます。

それは、野心のかたまりのようだったヒュンケルも同じだったようで、ふたりの関係が純粋であればあるほど、戦争の現実からずれていき、2人は窮地に陥ってしまうのですが…。

ヒュンケルやバラックを取り巻く人物たち、彼らを演じる役者さんたちもまた、すばらしかった。
特に私のツボだったのが、諜報参謀役の池田純矢くん。オネエな将校を怪演。びっくりでしたが、こういう役もいいですね〜(^^)

中屋敷演出、枠の中と外


今までみた中屋敷作品、そのどれもが、あちらことちら、あの世とこの世、境界線の内と外、そこで展開していく世界を描いています。フランダースの負け犬も舞台中央に大きなハートと、ハート型の穴。

おそらくその穴の内が人間の友情や愛で、その外側が戦争という異質な状況での人間の姿なのではないかと…。


ネタバレ(大)


物語終盤、自らの野心を託した上官たちに裏切られ、バラックを殺すように命じられるヒュンケル。けれど引き金をひくことができない。

一方で印象的だったのが、ヒュンケルの友人たちの姿。クレーゼルはヒュンケルを助けよう言い出した途端、友人であるベルニウスは、何のためらいもなく積年の友に銃弾を何発も打ち込む。その姿にぞっとしました。

友情という「普通の」感覚が、戦争という状況下では「異常」で「異質」なものと化す。だから、あそこで「普通の」感覚をベルニウスは、クレーゼルを「異質」と判断し、恐れ、それを排除しようと、本能的に動いてしまったのではないか…。と思うのです。

なんだか、終わり方が「未来世紀ブラジル [DVD]」みたいで、すごく落ち込むのだけど、でも惹かれてしまう。そんな舞台でした。

おまけ


劇中、バラックが思いを寄せる「絹のように白い肌を持つ看護婦さん」って描写があるのですが、なんだか、なにかの暗喩みたいな気がしました。実は、本当はそんな看護婦さんは存在しなくて、なにか別のものを暗示しているような…。

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